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過食がとまらない
東原医院
院長 東原繁樹
更新日 2007/11/16
過食がとまらない
東原医院 院長 東原繁樹
今回のコラムでは、Q&A形式で、現代多く見られる事例として「過食がとまらない」をテーマにお話しします。
Q1 過食がとまらないけれど、早くとめてほしい。体重がまた増えだして、何も手がつかない。今すぐなんとかならないの?
なかなかすぐにとめることは難しい。
Q2 薬でもなんでもいいから、何か方法はないの? このままだったら、せっかくやせていたのにまた前のように戻ってしまう。
過食によく効く薬はまだないんだ。新しい抗うつ薬であるSSRI(ルボックス、デプロメール)が比較的よく効くと言われるけれど、実際の効き具合はもうひとつ。
Q3 きのうもコンビニで菓子パンを5個も買って食べ、その後学食でお昼のランチを食べ、すぐにアイスクリームやケーキも食べてしまったの。
トイレで吐いているけれど、少しずつ体重が増えてきている。きのうの夜は食事をぬいたけれど、また今朝過食してしまった。
食べ過ぎたからと言って、食事をぬいたりするとまた反動がきて、悪循環になりやすい。
Q4 あれほど食べた後でも、きちんと食事をしろということ?
急がばまわれで、規則正しい食事をした方が安定しやすい。
Q5 いったい何が原因でこんなことになってしまったの?
一概には言えないぐらい、いろいろなケースがある。みなやせ細っている時には、家族が心配して病院に行くように言っても、決して行こうとしないけれど、過食がとまらなくなると、大慌てで自分から受診して、早く治してくれという。
病院もダイエット道場ではないので、そんな簡単にやせる方法はない。
Q6 じゃあ、このままほっておけというの?
そうではなく、いま起こっている過食はたまたま運が悪く、今さえ乗り越えたらなんとかなるという単純なものではないことを自覚することが大事。拒食(極端な食事制限)は治さなくて、過食だけ治してほしいと言うのは無理な話なんだ。
Q7 具体的にはどうするの?
食行動の改善から始めるけれど、自分の食事について書き出してパターンを知ったり、過食が起こりそうな時にすっぱいものを口に入れたりとか、いろいろ工夫が必要になる。
また、自分の性格や行動パターン、価値観やいろいろなことに対する処理能力などをひとつひとつ見なおしていかなければならない。
Q8 そんな面倒くさいことをしなければならないの?
どんな名医でも魔法のように簡単に治すのは難しい。最近は大きな書店の心理コーナーにもたくさん本が並んでいるので、参考にしたらいいけれど、やはり専門の先生と二人三脚でじっくりと時間をかけて治療していくことが大切。自分でも比較的やりやすい認知行動療法について書いたある本がおすすめ。

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