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薬との上手なつきあい方
東原医院
院長 東原繁樹
更新日 2007/10/12
薬との上手なつきあい方
東原医院 院長 東原繁樹
今回のコラムでは、薬との上手なつきあい方についてお話します。
睡眠薬は飲みつづけても大丈夫?
Ⅰこころに効く薬の分類- 1)
- 抗精神病薬(強力精神安定剤)
- 幻覚、妄想、自閉の治療に用いられ、主に統合失調症が対象。
- 薬としては、セレネース、コントミン、リスパダール、ジプレキサなど。
- 副作用として、パーキンソン症候群(手足のふるえ、筋肉のこわばり)が出やすい。
- 2)
- 坑うつ薬
- 主としてうつ状態に治療に用いられ、パニック障害や強迫神経症にも有効
- 薬としては、三環系(トフラニールなど)、四環系(テトラミドなど)、SSRI(パキシルなど)
- 副作用として、便秘、のどの渇き、眠気、ふらつきなどがある。
- 3)
- 坑不安薬(穏和精神安定剤)
- 不安やいらいらを抑える。
- 薬としては、デパス、セルシン、ソラナックス、メイラックスなど。
- 副作用として、眠気、ふらつき、脱力がある。
- 急な中断により離脱症状が出る。(むかつき、動悸、いらいら、不安、だるさなど)
- 4)
- 睡眠薬
- 穏和精神安定剤(ハルシオンなど)、バルビタール系薬剤(ラボナなど)、坑精神病薬(ヒルナミンなど)が用いられる。
- 穏和精神安定剤は睡眠導入薬といわれ、安全性が高いが、急な中断により離脱症状が出る。
- 5)
- その他の薬
- 坑躁薬・気分安定薬(リーマス、テグレトールなど)
- 坑パーキンソン薬(坑精神病薬の副作用であるパーキンソン症を防ぐ。アキネトン、ピレチアなど)
- 1)
- 薬の効き方には大きな個人差がある。
- 2)
- その人に合った薬の種類と量を見つける。
- 3)
- どんなによく効く薬でも、その人にとって量が不十分だと中途半端な効果しかでない。
- 4)
- 反対に、その人に合っていない薬はいくら量を増やしても効果がない。
- 1)
- いらいら、不安を抑える穏和精神安定剤と同じ仲間で、眠気の強い薬が用いられている。
- 2)
- 薬の選択は作用時間と睡眠効果の強さで決める。
- 3)
- 薬の作用時間による分類
- 超短時間型(ハルシオン、アモバン、マイスリー)
- 短時間型(レンドルミン、ロラメット、エバミール、リスミー)
- 中間型(サイレース、ロヒプノール、エリミン、ユーロジン、ネルボン、ベンザリン)
- 長時間型(ダルメート、ベノジール、ソメリン、ドラール)
- 4)
- 睡眠効果の強さは一概に言えないが、ハルシオン(0.25mg)、サイレース・ロヒプノール(2mg)などは比較的強い。
- 5)
- 睡眠効果の比較的弱い薬は、リスミー(1mg)、マイスリー(5mg)などがある。
- 6)
- 薬の量(ミリグラム数)については、種類が異なる時には比較は無意味である。
- 1)
- 妊娠中の服薬についてはほぼ安全であると出ている。(出産後の赤ん坊の離脱症状もそれほど神経質になることはない)
- 2)
- 睡眠導入薬で自殺はできない。(ハルシオンの致死量は一時に10万錠)
- 3)
- 将来ぼけの原因になることはない。
- 4)
- 薬が段々と効かなくなって、どんどん増えていくのではないかという心配は無用。
- 5)
- 薬が効きにくくなった時は薬に慣れたと考えるより、むしろ不眠が悪化していると考えたほうがいい。
- 6)
- 厳密に言えば低用量依存になるが、中毒になることを心配するよりも、睡眠を改善することが大切。
- 7)
- 寝にくいのに、無理に薬をやめたり、減らしたりする必要はない。医薬品の中では安全性は高い。
- 8)
- 日中飲む坑不安薬や坑うつ薬で睡眠が改善することがある。
薬のやめ方
Ⅰ坑精神病薬- 1)
- 精神症状が安定してきたら、ゆっくりと減量する。
- 2)
- 維持量まで減量できたら、薬はやめずに服薬を続ける。
- 3)
- 長い経過の中で症状に波があるので、悪くなった時は適時増量する。
- 1)
- 精神症状が安定してきたら、ゆっくりと減量する。
- 2)
- 症状が悪化せず長期安定している時には、薬をやめる。
- 1)
- 精神症状が安定してきたら、ゆっくり減量する。
(薬がなくなってしまって、急な中断はしない。離脱症状が出ることがある)
- 2)
- 不安やいらいらの強い時にだけ、薬を頓服する。
- 1)
- うつ病の一症状として出ている時には、うつ病の薬で改善する時がある。
- 2)
- 急な中断は離脱症状が起こり、ふだん以上に眠れなくなる。(跳ね返り現象)
- 3)
- 減量を試みる時には、一気にやめるのではなく、半錠にするなり、徐々に減らす。
- 4)
- 眠りにくい時には、無理な減量はせず、服薬を続ける。
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